【ホームカラー】と言われてたまに聞くけど何だろう?特殊なカラーなのかな?
と思われる方もいらっしゃると思います。
ホームカラー=ドラッグストアやネットでカラー剤を購入し家で自分で染める事
最近では【ホームカラー】と呼ばれることがメジャーになってきていますよね。
手ごろな価格で最近では色々な種類も発売されているので、ここ10年の間でも昔よりドラッグストアなどで見る機会は増えたかと思います。
そうなるとホームカラーをする機会も出てくるかもしれません。
実際、私も美容師になる前の学生時代には使った事も何度かありました。
今、美容室に行けるくらいの時間がないから1回使ってみようかな・・
急に人に会わないといけなくなったけど、髪の色やばいから今回自分で染めようかな・・
どれがいいかわかんないし、とりあえずこの色でいいかな!帰って染ーめよ
こういった様々な理由で買おうと思った事があったり、実際使った事がある方もいるでしょう。
今回はそういった方に、ホームカラーのメリットとデメリットをお話します。
結論からいうと、やはりホームカラーは髪のダメージや今後の希望のヘアスタイルをする為には使用はあまりオススメはできません。
【ダメージ】や【ムラになる】などのデメリットが多いからです。
しかし「時間が無い」などで仕方のない事もあると思うので、その時に気をつけるといい事もお話します。
ぜひ最後までお付き合いください。
これを読めば緊急時のホームカラーでのダメージもある程度抑えながら染める事ができますよ!
ホームカラーのメリット・デメリット
美容室でなく自分で染めるからこそ、メリットとデメリットはあります。その例ををいくつか挙げてみます。
メリット
- 基本的に値段が安いもので500円程度からあって安く済む
- 美容室に行く時間を取らなくてもいい
- 思いついた時に直ぐ出来る
- 希望の色を説明して伝える必要がない
- ドラッグストアやネットで気軽に購入できる
デメリット
- 髪への負担が大きい(ダメージ)
- 今の髪の状態に合った薬の使い分けができない
- 思っていた色になりにくい
- 書いてある通りに使ってもうまくいきにくい
- 色味によっては今後のカラーが明るくできなくなることがある
- 仕上がりもムラになりやすく、その後の美容室でのカラーもムラになりやすくる
- そのあとのカット・カラー・パーマをする時に金額や時間がかかってしまう可能性がある
デメリットが多いのは見てわかると思います。
すでに知っているかもしれませんが、頭の片隅には置いておきましょう。
知っていてホームカラーをするのと、知らないでするのでは大きく違ってきてしまいますからね。
サロンカラーとホームカラーはここが違う
「なんとなく違うんだろうけど美容室で染めるのと家で染める違いってそんなにあるの?」と思うこともあると思います。
では、美容室でするカラーとは何が違うのか?
美容室ではどういった事をしているのか挙げてみます。
美容室でカラーの時にしている事
- カラー前の今の髪の状態を見極める
- 髪の状態に合わせてカラー剤を選ぶ(根本と毛先の薬はそれぞれ違う薬剤を使う事の方が多い)(ホームカラーも2つ入っているものを混ぜて作ると思いますが、その両方で数種類ある中からそれぞれ選んで組合わせています)
- カラー前に必要なトリートメントの前処理をする(ダメージの具合によって使うものは変えている)
- 髪質やカラーの過去履歴によって時間差で塗る事もある(根本を塗ってから10分後に毛先を塗るなど)
- 髪によってカラーを塗ってから置く時間を決める(薬の反応時間は個人差があるため)
- カラーを流す時や流した後に髪のダメージを抑える後処理剤をつける
ざっくりですがこんな感じです。
ただ、今回はホームカラーは絶対にやめてくださいという記事ではありません。
次でホームカラーをする際に気を付けると良いポイントをお伝えします。
ホームカラーのデメリットを減らす方法
上の【 サロンカラーとホームカラーはここが違う 】で書いてある中で家でも最低限出来る事。
それが③と⑥にある前処理と後処理です!
前処理のトリートメントと後処理剤の重要な役割としては簡単に説明すると
- 前処理はカラー剤で負担をかけたくない部分につけておく事でダメージを抑えてくれる(主に毛先部分になります)
- カラー剤でアルカリ性に偏った髪を弱酸性に近づけてくれたり、カラーの残留成分の除去をしてくれる(健康な髪は弱酸性でアルカリに偏っているとダメージしていきやすい)(カラーの残留成分などはシャンプーだけで除去しきれるものではない)
いやいや・・そんなもの見たことも聞いたこともない!美容室専用のものでしょ!
それがあるんですよ!細かい選定はできませんがネットでも買えます。
前処理のトリートメントと後処理剤はつけるのとつけないのじゃ大違いです!
私が実際に仕事で使った事があるものがネットにも出ていたのであげておきます。
このサンコール↓はここ美容室でも使っていたことがあったもので、比較的使いやすいです!
こちらは詰め替えしか見当たらなかったのですが、液体なのでスプレイヤー(霧吹き)などに詰め替えて使ってみてください。
「安価だからホームカラーをする」という方には向かないかもしれませんが、時間がないから仕方なくホームカラーをする方には得しかありません。
しかし、普段シャンプーの後につけるトリートメントとは全く役割が違うものなので気を付けてくださいね。
手触りを今より良くする為ではなく、今からするカラーのダメージを減らす為のものなので。
根本が気になって染めるのではなく、毛先の色が気になって染めようと思っている場合は
ホームカラーをする前にこちらも見てみてください!
場合によっては染めないで済むかもしれませんよ。
【紫シャンプーの効果的な使い方】5種類のムラシャン比較してみた!
フェルエ前処理剤と後処理剤の使い方
「そんなの見たことも聞いたこともないよ!!」と言われてしまいそうですね。
簡単に説明していきますね。
- 根元には付けずに毛先全体に前処理剤【インナーミスト】【モイストフォーム】8~20を揉みこみながらつける
- カラーを塗る
- 時間をおく
- お風呂場でカラーを流す前に後処理【プロトプラス】をカラーのついている部分にスプレイヤーなら10~20プッシュつける
- 軽く揉みこむ様になじませる
- カラーを流しシャンプーとトリートメントをする
使う量に関しては毛量や長さやダメージ具合でかなり左右されるので
細かく使用量を書けないことをご了承ください。
ぼたぼた垂(た)れてこないくらいにムラなくつけば大丈夫です。
ダメージなく染めたい人はヘアマニキュアかヘナがオススメ
〖ヘアマニキュア〗や〖ヘナ〗は【アルカリ】【ジアミン】【過酸化水素】を含んでいません。頻繁に染めたい方にはオススメです。
1つ注意点としてはヘアマニキュアとヘナの後は美容室でのカラーであってもムラになったり明るくならなかったりすることがあります。そういった場合は必ず使っていることを伝えてください。
ヘアマニキュア
酸性染料という「マイナスイオン」をもつ染料です。色が鮮やかで艶感がいいのが特徴で髪へのダメージもありません。
髪をコーティングするように色がつきます。
頭皮につけずに塗るので頭皮へのダメージもありませんが、頭皮につくと数日はとれにくいので気をつけてください。デメリットとしては明るくできない事とアルカリカラーに比べて色持ちはおとるところです。
ヘナカラー
ヘナカラーは植物の〖ヘンナ(ヘナ)〗を使用した天然染料です。100%ヘナは人体にも安全に使用できるのがいいところ。【マニキュア】と同じく髪のダメージはありません。
髪のたんぱく質に絡みつき発色します。
頭皮へのダメージもありませんが、植物性のアレルギーのある方は使用前にパッチテストなどして確認してください。
デメリットとしては、こちらも基本明るくはできないのとヘナ用の染め方が必要ということです。
後は、ヘナには〖ナチュラルヘナ〗と〖ケミカルヘナ〗があるのでどちらかも確認するようにするといいです。
天然のヘナのみを染料として使われているもの。
ヘナの粉末の鮮度や髪質で発色に差が出る。植物100%で安全性は高い。1度では染まりにくいのが特徴。
カラー剤に入っているような成分が一部はいっている。
その成分でアレルギー症状が出ることもあるので使用前にはパッチテストをおすすめします。染まりはよく1度でも染まるのが特徴。
ヘナを愛用されている〖ことりさん〗のブログが悩んでる方のタメになります!
実際におうちで使用している人の話は、説得力があって参考になりますよね!
まとめ
今回は多くの人が人生の中で使うのを検討したり実際に使用した事があるであろう【ホームカラー】についてでした。
- ホームカラーのメリットとデメリット
- サロンカラーとホームカラーの違い
- ホームカラーのデメリットを減らす方法
美容師としてはあまりオススメはできないけど、そんな方にまで「やめてください!」というのは違うと思うので、せめて少しでも負担を減らして欲しい。
というのが本音です。
これをするだけでホームカラーでのダメージのデメリットもかなり解消されます!
仕方なくホームカラーをしなくてはいけない方の役に立てればいいなと思います。
どんな時でもあなたにとってハッピーなヘアライフでありますように♪
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